Mimizのメンバー福島諭の解説&楽譜付きCDRのシリーズ第5弾。今回は2010年、福島諭により作曲された《Amorphous Ring II》。同封の楽譜には詳細な解説が書かれている。CDRには《Amorphous Ring II》の初演の演奏を収録している他、《Amorphous Ring II》の音素材を過密に再構成したinterludeシリーズ、《 Amorphous ring I 》の2009年当時のライブ録音なども納められている。演奏はサクソフォン奏者/作曲家の濱地潤一。
(以下楽曲の解説ノートより)
Track 1 : interlude 1 (1:29)
Track 2 : 《 Amorphous ring II 》(10:07)
Track 3 : interlude 2 (1:50)
Track 4 : interlude 3 (1:31)
Track 5 : 《 Amorphous ring I 》(10:26)
Track 6 : interlude 4 (1:58)
《Amorphous ring II》の仕様は、楽譜が指定する範囲に置いて厳密性を要求するが同時にコンピュータと生演奏との間の対話をいっそう重視してもいる。奏者は曲が開始されてから終わるまで常に自分の演奏音との心的な対話、(それも通常のアンサンブルに必要な対話とは異なる、ある種の孤独な対話)を強く要求されることになる。こと一回性の表現が要求される舞台上の演奏空間において何よりも必要な要素は、限りなく開かれた可能性の中における、かけがえのない一瞬と常に対話してゆく意識の流れなのだと考えるからである。
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Private CD-R 2014