"mimiZ"のメンバー福島諭のソロ作品が入荷しました。
<本人による解説>
このCDRには、2007年3月22日に行われた約
52分の演奏を編集し再構成したものが納められました。この日はギターの弦を弾きながらMax/MSPによる自作ソフトウエアのパラ メータを変化させていく形での演奏でした。減衰量の少ない深いリバー ブを基調にしながらカットアップ処理を対比させる構成が主軸になって います。あるモチーフが進行と固定の中間的な部分を揺らぎながら推移 し、そしてまた消えていくような抽象的な印象になりました。リバーブ は音の残響を重ねることで擬似的に作られますが、そのとき残響として 返される音の高さ(ピッチ)を微妙に変えることで音響的な変化はさら に複雑になります。そこではまるで音によるあわせ鏡のように規則的にピッチが積み上がり幾何学的なハーモニーが生まれるのです。また、前作「Happend Ground」で扱った独自のグラニュラーシンセシスも 自由に使っていることも、実践的にその処理の性格を知る上で重要でした。
>mimiZ