歴史の息遣いを秘めた静謐な風景写真。待望の刊行!
本書は、2004年に米田知子がハンガリーとエストニアを訪れ撮影した作品から構成されています。EU-ジャパン フェストによる写真集シリーズ「In-between」の一冊としてのプロジェクトでしたが、この度、新たに未発表作品38点を加え、大判の写真集として編み直し、再出発することとなりました。米田知子の作品は、記録という写真の根本的な役割をベースにしながら、現実に見えているものだけでなく、そこにある記憶や歴史を投影しています。 水ゆたかなハンガリー、深い森のエストニア。 長いレジスタンスの時代を経て、ソ連邦の崩壊を機に独立と民主化を果たした両国。 静謐な風景写真の奥には、歴史の劇しさが潜んでいます。撮影から10年という節目にあたり、揺れ続ける世界情勢のなか、次代への思いを込めて、クリティカルな写真集『雪解けのあとに』を刊行致します。
>米田知子
>赤々舎
赤々舎 2014年刊行 テキスト: 日本語/英語
サイズ 縦249×横271mm ハードカバー 144ページ