[Humans」に続き、Nievesから発行されるマイク・ミルズの 最新作品集「Fireworks」。本書に描かれるのは、カラフルな紙テープの様な線で表現される飛び 散る花火、切り絵の様な色面構成など、抽象的なアートワーク。マイクはある時、精神科医に鬱病と診断され、投薬を薦められたが断ったという。本書はその頃から描き始めたシリーズ。12世紀中国で、花火が否定的感情を威して追い払うものとして扱われていた事をヒントに、自分の中の鬱を追い払う為に、花火を描いた。彼は実際に描く事で何らかの効果を感じたのだという。 親指をしゃぶる癖を持つ17歳の少年の葛藤を描いた長編監督映画 「Thumbsucker」から鬱病で悩む日本人を描いた短編ドキュメンタリー「Does Your Soul Have A Cold?」まで、フィルムの中で、 病を持ちつつも生きる事の意味を問い続けた彼のクリエイティビティーが、本書アートワークでも同様に冴え渡っている。フォークアートや アウトサイダーアートにも通ずる人間の根底にあるエネルギーが溢れる作品となっている。
>Mike Mills
Nieves 2008年刊行 テキスト英語
サイズ縦255×横194 厚さ3mm ソフトカバー16ページ
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