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Nagano Shigeichi: hysteric fourteen (長野重一: ヒステリック・フォーティーン)


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長野重一

長野重一は、その独自のフォトジャーナリズムの視点で戦後の日本の様変わりをとらえ続けてきた作家で、日本はもちろん、海外でも高い評価を受けている。写真家として活躍する前、まだ20代の前半に当時のグラフ雑誌『週刊サンニュース』の編集員として木村伊兵衛や名取洋之助といった、そうそうたる写真家たちと編集という立場で仕事をした影響もあり、写真家となった後もカメラのフレームで切り取られた一枚一枚の写真には時代の新旧が混在して描写され、戦後の日本のドラマチックな変貌の過程が如実に描かれるドキュメンタリーの手法を貫いている。 60年代以降多くの映画撮影に携わり、写真の世界から遠ざかっていたが、80年代後半、東京を中心とした街並みを撮影した『遠い視線』を発表して再び注目の存在となっている。 HYSTREIC14はこれまでの長野氏の作品から120点あまりを集めたものだが、そのほとんどが未発表の作品である。また、あえてドキュメンタリーという視点にこだわらずに作品が選ばれたことで、これまでの長野氏の作品集とは一味ちがった印象を与える出来上がりだ。報道写真のあり方を熟知した作家の視点が、何気ない「気分」や「空気感」をやさしく捕らえて離さない一冊である。
[SOLD OUT]
Hysteric Glamour 2005年刊行 テキスト日本語/英語
サイズ縦228×横261 厚さ20mm ハードカバー156ページ
  • 6,160円(税込)