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For Reference Only no.1 "Wet x Dry" issue
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Mark Borthwick
石川真生
ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでファッション・コミニュケーションを学んだ吉川枝里が卒業制作のために発行編集した「for reference only (”閲覧のみ”の意)」は、ファッションとカルチャー、そしてアートに関わる雑誌として2015年6月に創刊。
毎号対極にある2つの言葉をテーマに編集デザインされる本誌の創刊第1号では、“WET”と“DRY”をコンセプトに掲げている。"2つの正反対の言葉が様々な人々や事柄にとってどのように意味が変化し新たに生まれ変わっていくのか?"という問いを ビジュアル化するために、新しいもの、古いもの、遊び心のあるもの、真面目なもの、自然なもの、人工的なものなどをセレクトしミックスして、雑誌という媒体を通しながら旧来の雑誌作りの固定概念に捕らわれない自由で斬新な誌面とともに考察する。
紙の質感を直に感じられるコデックス装(糸綴じ)を生かすため、通常の本文をくるむ表紙というものは無く、1ページ目から始まる体裁になっており、デザインによる視覚だけではなくページをめくる時に感じる指先の触覚も刺激する。
創刊号では、表紙アートワークを本誌のアートディレクターでもある大類信/MO.frが担当し、裏表紙にはフランスの雑誌「Purple」の元編集発行人、エレン・フライスの愛娘であるクラリッサ・フライスのコラージュ・ワークを、そして誌面ではマーク・ボスウィックによるポラロイド作品、バート・ジュリアス・ピーターズによる16ページに及ぶフォトストーリー、石川真生による70年代の沖縄での黒人と日本人女性が織りなすドキュメンタリー、野口優子の風景写真などがフューチャーされている。
さらに発行人、吉川枝里自身による三重県志摩市で働く海女さんのルポルタージュ、イギリスのサングラス・ブランド「Cutler and Gross」とのコラボレーション、デンマークの温室植物園での撮り下ろし写真、スウェーデン発の人気雨具ブランド「Stutterheim」へのインタビュー、80年代にヨージヤマモトでデザイナーとして活躍し、現在はスウェーデンにある芸術大学で講師をしながら「Stutterheim」のためにレインコ ートを制作する川路久美とのロング・インタビューも掲載されており、それらのテキストも興味深く読み応えある内容となっている。※本誌テキストは英文のみ。日本語テキストは今後ウェブサイトにて随時掲載予定。
参加作家:Mark Borthwick(マーク・ボスウィック)/ Clarissa Fleiss(クラリッサ・フライス)/ 大類信 / Bart Julius Peters(バート・ジュリアス・ピーターズ)/ 石川真生 / 野口優子
3,080円(税込)
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