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TOO MUCH Magazine Issue 6 (日本語訳テキスト付)
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安藤忠雄
石川直樹
妹島和世
東京を拠点に年に2回発刊されるインディペンデント雑誌『TOO MUCH Magazine』の最新号が6月に発売される。 前号は『身体』が特集され、第6号目となる最新号では『自然』がテーマに選ばれた。
今回『TOO MUCH Magazine』の最新号に名を連ねるのは、英ICON誌において「世界で最も影響力のある若手建 築家20人」にも選ばれたパリ在住の日本人建築家、田根剛。膨大なリサーチと卓越した発想力で数多くの国際プロ ジェクトを手掛ける若手建築家が、東京の真ん中に鬱蒼とした森の広がる古墳スタジアムの建設を提案。そのアイ デアの詳細について語る。冒険家としても人気の高い写真家の石川直樹は、インドネシアに飛び、昨年発見された 世界最古の壁画についてレポート。4万年前にアートを通して交わされた、人類と自然の初の融合を垣間見ることが できる。同じくインドネシア・ジャワ島にあるイジェン火山の美しく輝く硫黄と現地の労働者たちの活き活きとし た姿を、スペインの写真家チーム、ダニ・プハルテ&リタ・ピュイグ=セラが写しだす。今や日本一の初詣参拝者 数を誇り、海外からの観光客にも親しまれる明治神宮。実は100年前に作られた人工の森である神宮内苑が、いか に当時の最先端の技術を用いて作られたのかを、明治神宮研究家の今泉宜子が解説する。 また、上海にある16階 建てのミステリアスな山、東京に点在するニセもの富士山など、都市の中にあるニセモノの山についての論考も興 味深い。
特集に続くのは、最新のルイ・ヴィトン・メンズ・コレクションで大体的にフィーチャーされた東京を代表するブ ランド、クリストファー・ネメス。デザイナー、ネメス氏の死後、東京でブランドを引き継ぐネメス氏の2人娘を モデルに、スウェーデンのファッションフォトグラファー、アンダース・エドストロムが撮り下ろす。
さらには、ダフト・パンクやファレル・ウィリアムスと言ったポップアイコンから、妹島和世、安藤忠雄をモデル にした彫刻作品で知られるフランスを代表するアーティスト、グザヴィエ・ヴェイヤンが、建築への愛や彼が拠点 とする都市、パリについて語ったロングインタビュー。さらに、日本でも人気の高いロンドン在住の韓国人アーテ ィスト、ス・ドホ(Do Ho Suh)が、ソウル、ニューヨーク、ロンドンと自分の住み慣れた都市の私的都市論を語 っている。
『TOO MUCH Magazine』は、2011年より東京で出版されている英語表記のインディペンデント雑誌。Romantic Geographyをテーマに、都市とそこに集う人々との間にある物語に焦点を当てている。雑誌、POPEYEのADも務 める前田晃伸が手掛ける美しいレイアウトや、著名なフォトグラファー陣、豪華なライター勢の起用で知られてお り、欧米の他、近年ではアジア諸国のアート、建築愛好者にも親しまれている。国際的なクリエイター陣によって 制作されている本誌は、ハイセンスな写真とリサーチに基づいた多様なストーリーに強いこだわりがある。東京を 拠点としているが英語で出版されており、国内の主要書店、海外ではミュージアムショップやアート系書店、セレ クトショップで手に入れることができる。
サイズ 257×182mm 212ページ 日本語訳付。
1,980円(税込)
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