滝沢広は1983年生まれの写真家/アーティストで、大学で心理学を専攻した後、写真を用いた作品の発表を続けています。夢を題材とした作品を2010年に発表した後、近年は石や岩、コンクリートを被写体として継続的に選択しています。再撮影やオブジェ化など写真を多様な手つきで扱い、その知覚作用に着目します。
本書では岩それ自体の記憶装置としての機能に着目。岩・石・氷といった素材をデジタル加工していく事によって、ヒューマンスケールでは太刀打ちできない物の存在を一瞬にしてデータ化している。時間軸を圧縮してしまうこの作業は、何億年もかけて経年変化してきた物質イメージと個人の歴史、地球の歴史を繋ぎ、また鏡や反射物を使う事は、単純なリフレクション反射という意味と自分を顧みる代理表象といった意味合いを持っている。
作者のサイン入り。
>滝沢広
Hiroshi Takizawa 2014年刊行 テキスト: 英語
サイズ 縦297×横210mm ソフトカバー 36ページ
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