見る、シャッターを押す、切り取り抽出する。
study/copy/printとという試みは、写すという行為の一連の流れの中から定着されて提出された写真というメディアを第三者のグラフィックデザイナーが再度、検証、解体、構築しそれでもなを抽出されるものは写真そのものなのだろうかというところから出発している。
切り取られ定着された絵をひたすら眺めることで浮かび上がってきた内在している要素を可変、収縮そして拡大し、一つ一つ丁寧に置き換えて行く作業を通し引き出されたイメージ群は作家が切り取った側面を浮き彫りにしていくと同時に切り取られた絵の外界を含んでいることを示唆する写し鏡のような構図にもみえてくる。
境界線を意識する程、輪郭の外側にあるものを意識させることに気づく。
みえているものとみえていないもの、手前と奥、見ている側と見られている側、オリジナルとコピー、間に横たわる曖昧な境界線に線を引くということが
写真を写すということなのだろうか?
(伊丹の写真にはこの見えないラインを引くという意識を常に感じる)
目の前に抽出されるものはどこまでがオリジナルなのだろうか?
そして、いったいどこまでが写真といえるのだろうか?
目の前に抽出されるものはどこまでがオリジナルなのだろうか?
そして、いったいどこまでが写真といえるのだろうか?
>伊丹豪
>RONDADE
RONDADE 2014年刊行
サイズ縦297×横210mm ソフトカバー 20ページ
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