Lhotseから捉えたエベレストの姿
Lhotse(ローツェ)は、ヒマラヤ山脈のエベレストの南に連なる山で、標高8516m、世界第4位の高さを誇っています。チベット語で「南峰」、すなわちエベレストの南にあることを意味します。
エベレスト登頂後、石川の視界から片時も消えずにそびえ立っていた山がローツェでした。その時に芽生えた「ローツェの頂からエベレストを見てみたい」という気持ちが、彼をローツェへと駆り立てていきました。
石川は弱冠23歳で初めてのエベレスト登頂を達成し、2011年には10年ぶり二度目のエベレスト登頂に成功しました。その後、マナスルとローツェというヒマラヤの2つの頂に、立て続けに到達しています。ヒマラヤを、そしてエベレストを知るための旅が、ここについに完結します。
このヒマラヤシリーズの集大成ともいえる渾身の作品群をSLANT発行によるタブロイド冊子「4」に収録します。彼の生命線となり、旅を支えてきた道具や地図、そしてローツェの頂から撮影した圧倒的なエベレストの姿など、その軌跡を克明に綴った一冊です。
>石川直樹
>Slant
Slant 2013年刊行
サイズ 縦408×横273mm タブロイド形式 24ページ