パリを拠点に活動しているの女性写真家、クロディーヌ・ドゥーリー(1959~)が娘のサーシャを撮影した写真集。明らかに少女から女性へと移行しているサーシャが森の中で見せる子供じみた行いは、非日常的な背景と交じり合いおとぎ話のような世界を現前させる。それはまさに少女のみが住むことができる世界であり、後半に現れる死を連想させるイメージの連続はその世界の終わり、つまりは大人になることを象徴しているようだ。
>Le Caillou Bleu
Le Caillou Bleu 2011年刊行 テキスト 仏語/英語
サイズ 縦225×横315 厚さ13mm ハードカバー 72ページ