Thomas Ruff: Ma.r.s.
ベッヒャー・シューレの写真家の中でもとりわけ物議を醸しだす作品が多いトーマス・ルフの作品集。「我々が今日出くわす大部分の写真は、もうほとんどが本物ではない」という考えのもと、写真の情報としての面に焦点を当てた作品を制作。近年では主に他者が撮影した写真を素材にデジタル技術を駆使して再構築する手法でアナログとデジタルの要素を併せ持つ作品を制作し続けている。スペインのCAC Malagaでの展覧会に際して刊行された本書ではNASA衛星が撮影した火星の表面の写真を着色し抽象的な画像をより現実的に見えるよう変換。まるでヘリコプターで撮影した火星の航空写真のような不思議な風景を見ることができる。
[SOLD OUT]
>Thomas Ruff
CAC Malaga 2011年刊行 テキスト スペイン語/英語
縦288×横228 厚さ15mm ハードカバー 114ページ