『MAKI OPUS』は、日本および世界中で控えめでありながら境界を押し広げる建築物を設計したことで知られる、日本の建築家・槇文彦の生涯と作品を紹介する決定版書籍である。400ページに及ぶ本書には1000点以上の図版を収録。牧氏の逝去前後を通じて設計事務所と緊密に連携して編纂されたこの大著は、牧氏自身が選んだ代表作を網羅。そのキャリアを最もよく体現し、隈研吾やSANAAといった次世代の傑出した日本建築家たちへの道筋を拓いた建築群を提示する。

1960年から現代に至る50の建築を特集し、素材の活用、建築技術の変化、日本国外との関係性という観点から槇の仕事を再考する。本書では槇のチームが事務所のアーカイブを開放し、未公開の写真や図面を初公開。読者は彼の代表作を新たな視点で捉え直すことができる。

真の「建築家の建築家」であった槇は、技術革新と人々の建築利用・体験への深い洞察で業界全体から尊敬を集めた。建築学生は丹下健三の指導下で歩み始めた初期時代に刺激を受け、建築愛好家層は「簡素の建築」と称される彼の称賛されつつ控えめで模倣されるスタイルを、鮮やかなフルカラー写真で堪能できるだろう。

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Thames & Hudson 2025年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 280×230mm ソフトカバー 400ページ
ISBN: 9780500024409