草間彌生は、真に世界的な評価を得ている稀有なアーティストです。70年にわたる幅広いキャリアと複数のメディアを駆使して、彼女は世界中の観客と深いつながりを築いてきました。20世紀半ばにアジアで芸術的実験の最前線に立った草間は、すぐに1960年代のニューヨークのアートシーンの中心人物となった。現在、草間はその芸術を通して、極めて個人的でスピリチュアルな世界観を伝え続けています。

本書『Yayoi Kusama: 1945 to Now』は彼女の作品を最も包括的に調査したものです。『無限』、『蓄積』、『バイオコスミック』、『ラディカル・コネクティビティ』、『死』、『生命の力』という6つのテーマセクションで構成されており、彼女の作品の中核をなす美的・哲学的な関心事を解明しています。

また、ジョージア・オキーフとの往復書簡、評論家・キュレーターの吉田淑恵氏とのインタビュー、この分野の第一人者による座談会などが掲載。草間彌生の実践のさまざまな側面を探るキュレーター・エッセイや、詳細なビジュアル・クロノロジーも収録されています。本書は、草間彌生とその作品に親しんでいる人だけでなく、初めてその作品に触れる人にとっても魅力的な一冊であり、国際的な芸術の潮流を受けながらも、母国日本の伝統や文化と深く結びついているアーティストの姿を明らかにします。

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Thames & Hudson 2023年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 280mm×221mm ハードカバー 400ページ
ISBN: 9780500025857