ブルース・ギルデンは北米の写真家であり、マグナム・フォトのメンバーである。彼は引っ越しを機に、1978年から1984年にかけて故郷のニューヨークで制作された作品の未現像のリールやネガを数百枚発見した。そのほとんどは彼自身が見たこともないもので、その中からギルデンは約100枚を選びました。

40年の時を経て蘇ったこの歴史的アーカイブは、時代を超えたニューヨークの姿を描き出すとともに、後に有名になる彼とは正反対の、フラッシュを使わず、ほぼ水平に撮影された写真という、彼の作品の知られざる一面を明らかにしています。写真に付随するソフィー・ダルマイヤックによるインタビューでは、写真家の個人的な背景だけでなく、影響を受けたもの、他者との関係を通じて、写真家の成長を探っています。

本書『Lost & Found』では、ブルース・ギルデンの写真の特徴である持続的な動きと緊張感、そして被写体に対する本能的かつ不遜な愛情をすでに見ることができ、それが故郷の街と完全に一体化していることが明らかにされています。

---

Thames & Hudson 2019年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 縦235mm×横295mm ハードカバー 176ページ
ISBN: 9780500545270