2005年に東京国立近代美術館で開催された「ドイツ写真の現在」でトーマス・デマンドやアンドレアス・グルスキーらと共に作品が紹介されたドイツ人フォトグラファー Michael Schmidt(ミヒャエル・シュミット)の作品集。本書は1987年から1997年の間にドイツで撮影されたモノクロームのランドスケープ作品で構成。モノクロ写真の抽象性を用い鑑賞者の主観を排除。世界を中和することにより、自己完結型の世界から非常にユニークなイディオムを作成している。
1945年ベルリン生まれのシュミットは、国際的なフォトアワード「Prix Pictet 2014」のグランプリを受賞した数日後にあたる2014年5月24日に逝去。本書も同じく逝去する数日前から印刷が開始され、作者が生前に携わった最後の作品集となった。
>Michael Schmidt
>Mack Books
Mack 2014年刊行 テキスト英語
サイズ 縦239×横179mm ハードカバー 104ページ