マグナムに所属し、ドキュメンタリーとアートの枠を揺るがす写真により、世界の注目を浴びる写真家アントワーヌ・ダガタ。本書は、1990年から2012年までの作品を集大成し、ダガタの書き下ろしテキストを33ページにわたり鏤めた珠玉の写真集。ドラッグ、セックス、暴力の深淵に顕われる孤独な人間の姿は、社会のシステムに抗し、死と渡り合う生を渇望する。常に当事者であるアントワーヌ・ダガタの身体をもって書かれたテキストは、哲学
であり詩であり小説でありポルノであり、世界を貫く呻吟、断片である。2013年アルル国際写真フェスティバルにおいてブックアワードを受賞。
アントワーヌ・ダガタ
フランス人、1961年マルセイユ生まれ。1983 年にフランスを離れ、10 年間を海外で過ごす。1990年、
ニューヨークのICP にて写真を学ぶ。フランスへ帰国後は、1998 年に初めての写真集 “Mala Noche”が出版されるまで、写真活動から離れている時期があった。ギャルリー・ヴュが作品を取り扱う時期を経て2004 年マグナムに参画、同年、東川賞を受賞し、初めての短編フィルム “Le Ventre du Monde” を監督し、2006 年に東京で撮影した長編作品 “AKA ANA” へと繋がった。2005 年以来定住所をもたず、世界中で活動している。展覧会も各国で開かれており、2006 年、東京都写真美術館にて “Vortex” 展が、2008年には東京のラットホールにて“Situations” 展が開催された。写真集も多数出版している。最新の展覧会に、2012 年ハーグの写真美術館、2013 年パリのル・バルにて開催された “Anticorps” がある
>Antoine d'Agata
赤々舎 2014年刊行 テキスト: 日本語
サイズ縦260×横195mm 560ページ
[SOLD OUT]