エラッド・ラスリーは1977年、テルアビブに生まれ、ロサンジェルスを拠点に活動している作家です。写真作品は、人物や動物、日常的なオブジェなどをモチーフとし、けばけばしい色の地を背景にすることにより、モチーフが本来のコンテクストから引き離されています。また、どの写真作品も一般的な雑誌サズに限定して制作されており、フレームはすべて、各作品の鮮やかな基調色に塗り覆われ、写真イメージと一体化しています。イメージと物との間の緊張関係を生み出すことでジャンルを超えた問いを立ち上げるラスリーの作品は、クンストハレ・チューリッヒやホイットニー美術館での個展や、昨年では第54 回ヴェネチアビエンナーレなどで、国際的に注目を集めています。
>Rat Hole Gallery
RAT HOLE GALLERY 2012年刊行
サイズ縦360×横285mm ハードカバー 136ページ