2004年。いまから10年前の出来事・・・。 これはSECT、WANTOと名乗る日本人の若者がアメリカ大陸を横断した記録である。 ガイドマップを頼りにただアメリカ大陸を横断したのではない。 スプレー缶を片手に約3ヶ月に渡りアメリカ大陸を横断し、様々な出会いや経験をし、体感をした記録である。

「グラフィティ」
2012年。ここ日本でもそのカルチャーは確実に浸透している。街を歩けばグラフィティを目にすることができる。ある者からすればそれは生きた証であるという。それは「そこにいた記録」とも言えよう。

人はみな平等に与えられた時間を生きている。一刻一刻と過ぎていく時間の中で、いま自分はなにをすべきか・・・。また、どんな時間を生き、どんな経験をしてきたか・・・。

現在、インターネットなどの国境や時差を必要としないツールがあり、リアルタイムで様々な国の様々な情報を知ることができる。しかし、それは決してリアルではない。 実際にその目で見るスケール感や色や感触、空気やニオイまでは画面を通して感じることはできない。2人にしか感じることのできなかった五感を写真を通して少しでも感じてほしい。

「ここは何処、私は誰。」

彼等は何処で何を見て、何を体感してきたのか・・・。約10年の時を経てまとめられた、彼等の「そこにいた」記録。

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2012年刊行
縦188×横134　112ページ
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