スウェーデンを代表する2人の写真家アンデルス・ペーターセンとJH エングストロームによる写真集。自らの故郷であるスウェーデンの田舎町をそれぞれが撮影したもので、古い日記を見せられたような非常にパーソナルな印象の強い写真が並ぶ。本書の前半はペーターセンの写真を収録。カバー・イメージはペーターセン自身による彼の母親の肖像。そして子どもの誕生の瞬間の様子が最初のイメージとして収録されるなど、生と死、愛、物事の移り変わりが圧倒的な自然や動物、そして子ども、若者、老人と共に神秘的に描かれる。
後半にはエングストロームの写真を収録。安いフラッシュを使用したローファイな肖像やハイコントラストな景観などのカラーと白黒写真を収録。森林で戯れる若者たちが印象的で、自身の過去の記憶や傷跡を抉るようなペーターセンの写真とは異なる、ある種の未来を予見させるような内容となっている。総ページ数も300ページ以上に及ぶボリュームを誇る本書は、まさに最強の写真物語と言える一冊だろう。
>Anders Petersen
>JH Engström
Max Strom 2009年刊行 テキスト スウェーデン語/英語
サイズ縦270×横205 厚さ33mm ハードカバー 320ページ
<再入荷待ち>