東京にある『中銀カプセルタワービル』は、鉄筋コンクリート製の2棟のタワーに140個のプレハブ居住カプセルを備えた、戦後建築の傑作の一つです。メタボリズム運動の試金石とも言えるこのタワーは、日本の建築家黒川紀章（1934年〜2007年）の事務所によって設計され、1970年から1972年にかけて完成しました。各カプセルは1人用で、専用のバスルーム、折りたたみ式デスク、電話、オープンリール式テープレコーダー、ソニー製カラーテレビ、そして街を見下ろす「舷窓」が備え付けられていました。 MoMA One on Oneシリーズの本書では、キュレーターのエヴァンゲロス・コツィオリスが、この驚くべき建造物の画期的な設計、建設、発展、そして2022年に解体される最終的な必要性について深く掘り下げています。本書は、米国で初めて一般公開されるオリジナルのカプセルの1つをMoMAで展示するのに先立ち出版されました。

---

Museum of Modern Art 2025年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 229×184mm ソフトカバー 48ページ
ISBN: 9781633451735