20世紀を代表するアメリカ人写真家、ルイス・カルロス・バーナルの作品集。1970年代後半から1980年代にかけて、アメリカ南西部のバリオ・コミュニティーを親密なタッチで撮影した写真で知られている。バーナルにとって、写真は可視性や主体性を欠く個人やコミュニティの価値を肯定するための強力なツールだった。モノクロとカラーの両方で活動する彼は、家の内部とそこに住む人々を撮影し、多くの場合、家族の肖像画、宗教画や彫像、花で飾られた小さな祠、現代の大衆文化の要素など、彼らが一緒に暮らしているものに囲まれた被写体を映し出す。バーナルはこれらの空間を、個人的、文化的、精神的な意味に満ちた豊かな空間とみなし、彼の忘れがたい写真には、『ラ・ヴィダ・コティディアナ』（日常生活）を優雅な状態としてとらえるビジョンが表現されている。

---

Aperture 2024年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 270×220mm ハードカバー 166ページ
ISBN: 9781597115575