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ルース・ファン・ビークの新著”The Oldest Thing”では、ごく普通の物体が独自の身体と生命を持つ。日常的な体験に深く織り込まれた実践の中で、ファン・ビークは自身の膨大なアーカイブがどのように機能しているのか、内側に目を向けている。そうすることで、彼女はスタジオと家庭生活の間の薄い境界線、日々の作業の繰り返し、それは母親の影響まで遡る。
アーティストの手にかかると、ありふれた物のイメージは『動く物質』となり、奇妙であいまいな形が浮き彫りにされる。展示されているイメージの星座の中には、楕円の視覚的な韻が浮かび上がり、日常で繰り返される作業に敬意を表しながら、その向こうに存在する謎めいた世界を明らかにしている。この本には、数多くのコラージュ、アーカイブ画像、絵画が、見開き約250ページのまばゆいショーとして掲載されている。これらのイメージの間には、ヴァン・ベークの長年の友人であるバジェ・ボアによる7編の詩が収められている。
Van Zoetendaal Publishers 2023年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 160×120mm ハードカバー 512ページ
ISBN: 9789072532565