「私たちは環境をどのように認識し、繊細な世界とどのような関係にあるのか？つかみどころのないものを写真に収めるには？」

テリ・ワイフェンバックは、この新しいシリーズで、生物、自然、水、空気、光、火などを検証し、自然現象の移り変わりを写真で捉える方法を問いかける。雲の形成などの気象現象を測定する科学機器のデータに基づいて、光、湿度、熱などの変化を通して認識される自然を、彼女の作品の特徴である詩的で繊細な表現で探求しています。セント・カザリンズ島の塩湿地からモンタナ州の深い谷間、日本の奈良の古い公園からパリの国立自然史博物館の植物園まで。写真のジェスチャーは只の知覚となり”我々はどこにいるのか？”読者は最後までわかりません。

写真史家でありキュレーターでもあるルース・ルバート氏が書いたエッセイでは、ルネッサンス期の芸術家が気象現象に関心を持ち、19世紀初頭に雲に関する最初の科学的研究が発表されるまでの経緯を語り、テリー・ワイフェンバックの写真的アプローチを、私たちが世界の感性を取り戻そうとしてきた長い芸術的探求の中に刻み込んでいます。

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Editions Xavier Barral 2021年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 縦280mm×横210mm ハードカバー 216ページ
ISBN: 9782365113151