"Zhang Chengzhi(張承志)の小説『北方の河』 を読みインスピレーションを受け、今回の写真のシリーズが始まりました。小説の力強い言葉に惹かれ、黄河を歩くことを決めたのです。黄河では、父親が自分を受け止めてくれるような感覚、なんでも受け止めるような広さを体感したのです。自分の心の根源を見つけたように思いました。 そんなことを思っていたところ、現実に引き戻されるような時もありました。様々な伝説を持つ黄河が、どこか行ってしまった、なくなってしまったのです。とても悲しい出来事でした。ただ、長い歴史をもつ広大な国として、その未来は常に明るいと思います。長い歴史には暗い時もあります。その土地の様々なもの、赤子を育てる栄養がこの土地にはあります。力強く育成する想像力がここにはあります。赤子のかすかな呼吸も、最終的には喜びの叫びに変わっていきます。このことからも、私は全てが楽観的に思えるのです。"
こちらの書籍は、2014年に出版されたタイトルの2 版です。表紙が違い、また2版では、韓国人写真家Koo Bohnchang(具本昌)のエッセイが収録されています。
>Zhang Kechun
>Jiazazhi Press
Jiazazhi Press 2017年刊行 テキスト: 英語
サイズ縦250×横250mm ハードカバー 120ページ サイン入り