本書は、写真への圧倒的な情熱と人間愛に穿たれた操上和美の視線が、公私ともに親交をあたため見つめ続けてきたダンサー・首藤康之の肉体と魂を射抜き、圧倒的な力強さにあふれる作品群として生み出された写真集です。 撮影は、2015年11月の、首藤のバースデーに行われました。その日のため、ベストの状態に仕上げてきた首藤は、幼い頃から踊ることに心身を捧げ培ったすべてを、操上のカメラの前に差し出し、操上はそれを広く深い愛情で受け止め、美事なシャッターチャンスを導きだしています。一瞬一瞬が完成された彫刻のような首藤の身体は、魂そのものが踊っているかのようであり、古来、踊りが「捧げもの」であったことをも連想させます。
全てになりきる卓越したテクニック。
そう...それ自体で全部である存在。
と、モーリス・ベジャールに言わしめた
Shutoの----深化する肉体。
少年、青年、壮年、老年へと...
肉体に宿る魂を追って
ダンサーの旅は続く。
恐れていることがあるか。
腐食への旅。
――操上和美
>赤々舎
>操上和美
赤々舎 2016年刊行 テキスト: 日本語/英語
サイズ 縦256×横186mm ソフトカバー 128ページ
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