Mimizのメンバー福島諭の解説&楽譜付きCDRのシリーズ第4弾。今回はサクソフォン奏者/作曲家の濱地潤一の発案による楽曲《録音された様式としての即興という概念が交換されうる対象としての機能》(2013)です。
(以下ノートからの抜粋)
この作品はおよそひと月の時間を期限として交換される「即興」という様式を媒体とした音楽的思想実験である。サクソフォンとコンピュータ、両者は即興という演奏形態をとり、サクソフォン奏者がまず即興演奏を4楽章分行った。作品の提案者である私がまず「録音された」「即興」という様式を具現化し、それに応えるかたちでその「録音された」音楽をコンピュータ処理する形式で行われた。(前述どおりコンピュータ処理も即興で行われる)
付け加えるなら、基本的な着想は福島諭・濱地潤一による交換作曲作品「変容の対象」を下敷きとしている。この作品もこの両者によって為される為に発案している。
録音に先だってサクソフォンは、それぞれの楽章にその演奏の「概念」を用意する。
2013年7月の場合
・第1楽章「音の集積」
・第2楽章「音の粒子」
・第3楽章「コラージュ」
・第4楽章「最低音Asによるオーバートーン操作、グロートーン(音=オブジェクト)」
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Private CD-R 2014