第38回木村伊兵衛写真賞受賞作品、百々新さんの写真集『対岸』の重版が決まり、
それに合わせて、表紙が4種類になりました。
>全ての表紙を見る
世界一の湖、カスピ海のまわりを「目撃」したいという思いから、百々新は旅立った。1991年、ソ連解体により沿岸共和国が独立してできた、 ロシア、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタンにイランを加えた5つの国。
古来より人の往来の激しい地域は、さまざまな人間の風土、宗教、習慣がよじれ混じり対立し共存している。百々は、ほとんど紹介されることのない沿岸の街に ピンポイントで降り立ち、人の不可思議で普遍的な営みと、時に不穏に広がる土地を見た。
カスピの岸に立ち、見えない「対岸」を思う旅。未来があるのかないのかわからない土地で、確かに、謙虚にさまよい続ける写真の旅。
>赤々舎
赤々舎 2012年刊行 テキスト日本語/英語
サイズ 縦207×横300 厚さ21mm ハードカバー 176ページ