212.MAGが創刊から伝え続けているニューヨークの"ストリートスタイル"。 今年で創刊10周年を迎え、また気持ちをフレッシュにして取り組んだ今作。

ニューヨーク各地のストリートに足を運び、 そこに居るたくさんの人たちの中でも、 特に自分が惹かれた人達のスタイルだけを掲載。

他誌でもストリートのスタイルを撮ったスナップ写真をたくさん見る事が出来るが、その中でも212.MAGはリアルで格好いい人達のスタイルを見せる事が出来ると自負している。それはただ、その人達のスタイルを見せているだけではなく、 その背景にある街の風景や生活、季節も同時に伝える事で、"人"と"街"の繋がりが垣間見え、それがその写真に対してリアリティを生むからだと思う。

しかし、このような事を伝えるのが本当に必要なのか、それは今でも心の片隅で思っている。人が生きていく上で、絶対に必要なものではないし、 いますぐ生活に役立つものでもない。それは言ってみれば "無駄" なものなのかもしれない。

けれど、それは本当に無駄な事なんだろうか。それによって、自分が楽しくなったり、幸せな気持ちになることはないんだろうか。もしそれがあるとするならば、それはその人だけでなく、その周りにいる人達も幸せな気分になるのではないのか。

少なくとも自分は今回写真を撮った人達から、楽しい気分や幸せな気持ち、 そして何よりパワーをもらった。自分のスタイルを持っている彼らを見ていると、こちらまでそんな気分になり、頑張ろうという気になった。

好きな服を着る事や好きな靴を履く事、そして自分のスタイルを持つ事は生きていく上での糧であり、毎日の生活を楽しくする秘訣なんだと思う。

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※こちらの商品は2冊までメール便発送が可能です。