ドイツの写真家Eva Leitolfが作成した一種の「旅日記」のような形態の大型のポートフォリオ集。多くの欧州連合(EU)諸国ではその拡大と平行して多くの移民受け入れ政策がとられてきたが、現在では経済の失速、治安の悪化等の様々な問題にともない移民排斥を訴える声が広がっている。本作ではこのような状況を背景に欧州の国々が抱える構造的な問題を視覚化。移民そのものの苦痛が伝わるような直接的な表現は一切無く、たとえば、東欧やアフリカからの低賃金の不法移民の労働者を雇うことが出来なくなり、ビジネス的に成り立たなくなったため放置された農場、移民に関するデモの跡地といったその痕跡となった場所の風景を短いテキストとともに紹介している。一見ただのヨーロッパの美しい風景のようにも見えるカットやまるで皮肉のようなタイトルも印象的で、見るものに事態の深刻さ刻みこむ作品集となっています。
※こちらは本ではありません。400×300mmのカードが20枚入っています。
>Kehrer
Kehrer 2013年刊行 テキスト英語
サイズ縦400×横300mm
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