大阪の中津にある現代美術やデザインを扱うギャラリーを持つデザイン事務所である PANTALOONを介して、舩橋陽とファッションレーベルである NO CONTROL AIRが出会った事から、このアルバムのプロセスは始まります。
NO CONTROL AIRがコレクションのイメージをシンプルな言葉で伝え、舩橋がその言葉から音を紡ぎ出す。
その作業を半年毎に繰り返し、4年程の間に 10曲以上、数時間分の音楽ができあがりました。
舩橋は即興演奏、及び舞台作品のための音楽をベースに活動している作家です。 今回の作品は NO CONTROL AIRの要望により、音として存在しつつも、その音の主張によって展示空間での主役である洋服の存在感を損なわないように、また、そこに来られる人々の会話や思考を遮らないように、耳障りの良さや流れを重視した作品となっています。
NO CONTROL AIRは今回の舩橋の音楽を「美しい空間を作る為の音楽」と評しています。音について思慮深く携わろうとする彼が生み出す音楽は、空間にほどよい緊張感をもたらし、美しい間と空気を作り出してくれます。元々は展示会場の空気を作り出すためにイメージされた音楽です。音楽として楽しむ事はもちろん、適度に緊張感のある空間を作り出すインテリアの要素として、この音楽を選ぶ事も面白い解釈だと思います。
>RONDADE
RONDADE