南アフリカ生まれ、アムステルダム在住の作家マルレーネ・デュマス。淡い繊細な色合いで描かれてはいるものの、一目見ただけで観る者の感情を揺さぶるインパクトの強い人物像で世界的に注目を集めています。その作品は身近な人物や、マス・メディアに流通する写真や映像を素材としたものがほとんどですが、差別や偏見、そして民族やセクシュアリティ、ジェンダーなど、現代社会が抱える複雑で多様な問題を読み取る事が可能であり、また少なからず自身のアパルトヘイト体験が影響を与えているものと思われます。本書は、母国である南アフリカでの展覧会を機に刊行されたもの。 また2007年には東京都現代美術館にて展覧会を開催、2008年にはロサンゼルス現代美術館／ニューヨーク近代美術館で大回顧展が計画されています。

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Roma Publications 2007年刊行
縦260×横212 厚さ15ｍｍ　ソフトカバー140ページ
ISBN: 9789077459249