「一日一艘の記録」
08_09 Play with Shipsは大阪枚方星ヶ丘の喫茶「SEWING TABLE COFFEE」の店主 玉井健二が2008年〜2009年の間に制作した、一日一艘の記録の船が収められた本です。玉井自身、作家としての活動をしているわけではなく、この船を作るきっかけは喫茶店と同じ敷地内にある古い木造校舎の洋裁学校の廃材を手にした時に、何となく仕上がったものが船だったと言います。作り始めると気に入ってくれた人もいて、船を欲しいと言ってくれる人もいました。展示を開いたらどうかという声もあり、2008年〜2009年までの間、日々の記録のつもりで一日一艘を目指しコツコツと作り始め、最終的に300艘の船を仕上げ、2009年11月に喫茶と同じ敷地内にあるソーイングギャラリーにて個展を開催しました(個展の様子はこちらです)。玉井は美術の訓練を受けてきたわけではありませんし、作家という意識を持っておりません。また制作している船も「作品」とは呼びません。船は作品ではなく、ある一日の記録です。ただありのまま、手が動くまま作られた船だからこそ、魅力を感じることができるのだと思います。本書では、合計300艘の作品の一部と、制作中に綴った制作日記も一部抜粋して構成しております。また300艘全ての舟が並べたポスターが付録として付いてます。また馴染み深いお二人の方に作家の紹介文を寄稿して頂いております。大阪を中心にうどんのワークショップやイベントを開催しているNOBUうどんの一井伸行氏と、SEWING TABLE COFFEE でウクレレ教室を開催しているレーレー梅男氏です。お二人、それぞれの視点から見た玉井健二の表情が伺えます。
>BOOKLORE
BOOKLORE 2009年刊行
サイズ縦206×横145 厚さ2mm ソフトカバー 20ページ
※こちらの商品はメール便発送が可能です。