2009年、ベルギーのRoyal Academy of Fine Artsを卒業。そのわずか数週間後にMagnum Expression Awardを受賞した若手女性写真家Bieke Depoorter。本書は彼女の卒業論文のためバックパックとカメラ、そして泊まる場所を聞くためのロシア語で書かれたメモだけを持ち、シベリアエクスプレスでモスクワからウラジオストへ写真を撮りながら移動した記録。粒子の荒い独特な画像が不思議な雰囲気を醸しだす。家族の結びつき 、そして自らと旅先で出会った家族との間の親しさを撮ることに関心があるという彼女は、言葉が通じない人物が家族に入り込むことで生まれる”特別な雰囲気”を手がかりに単なるの生活の断面ではなく、生の記録、体験を捉える。人間の出会いの一過性を示すと同時に、その強力な証拠とも言える一冊となっている。
[SOLD OUT]

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Lannoo 2012年刊行　テキスト 英語
サイズ 縦318×横236 厚さ18ｍｍ　ソフトカバー 128ページ