Richard Rothman: Redwood Saw

ニューヨークの写真家リチャード・ロスマンが北カリフォルニアの森林とその周辺の街を撮影した写真集。

このエリアに自生していたレッドウッドの巨木は良質な材木として重宝され、19世紀半ば大量に伐採。一度は20分の1の面積となってしまったが、世界的にも貴重な森を保護するため、1980年に世界遺産に登録、現在もかつての森の姿を取り戻すべく植林作業が行われている。2004年の夏、この年代林を調査するためにこの場所を訪れたロスマンはそこで見た光景を「私が出会ったなかで最も視覚的に刺激的な環境」と評した。

彼はその後、クレセントシティー(いまでは不可能となった林業から漁業へと産業をシフトさせた)とその近隣の町に関心を持ち撮影を開始。かつては、“無限ともいえる豊富な天然資源を有するように見えたに違いない場所”の現在とそこに住む人々の姿を捉え、森林の神々しいまでに美しい姿と、それに接した“資源をすべて使い果たした町”の無機質な景観との凄まじい対比を見せつける。森林から町そして最後は海へと移動する本書は、フロンティアの終わり、つまりは現在のアメリカの瞬間を見るものの目に焼き付ける一冊となっている。
>Nazraeli Press
Nazraeli Press 2012年刊行 テキスト英語
サイズ縦327×横305 厚さ18mm ハードカバー 136ページ
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