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アメリカ人映画監督でプロデューサー、脚本家、女優、ファッションデザイナーであるソフィア・コッポラ（Sofia Coppola）の作品集。

作者は15歳の夏、実家のある北カリフォルニアを離れ、パリに拠点を構えるファッションブランド「シャネル（Chanel）」のスタジオでインターンシップに参加した。インターンシップの日々は、作者にとって忘れられないものとなった。この経験は、数十年にわたって目覚ましい発展を遂げ続けたシャネルと作者との関係の始まりであり、作者とシャネルは数々のコラボレーションを生み出していった。贅沢なしつらえで制作された本作は、我々を強く惹きつける一冊に仕上げられており、シャネルのオートクチュール・デザインの歴史を、作者の特徴であるコラージュやアッサンブラージュのスタイルを用いながら、「オーダーメイド」で創られたビジュアルで紹介している。

これまで世に出てこなかったスケッチ、顧客の面々がシャネル作品を纏った写真、ランウェイの記録、アーカイブから抜粋したエフェメラなどを通して、450ページに及ぶボリュームの中でオートクチュールメゾンの物語が展開される。ガブリエル・シャネル（Gabrielle Chanel）、カール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）、ヴィルジニー・ヴィアール（Virginie Viard）といったシャネルを代表するデザイナー陣、彼らが率いたチーム、顧客の錚々たる顔ぶれ、それぞれの時代で活躍したモデルたち、それを撮影した名だたる写真家群。彼らを導いたシャネルが築いた鮮やかな時代を網羅する本書は、幾世代ものデザイナーたちに影響を与えてきた唯一無二なクリエイションをまとめた決定版的一冊であり、その存在自体がファッション史の一部であると言えよう。

作者が近年刊行した作品集『ARCHIVE』（2023年）、『THE VIRGIN SUICIDES』（2025年）の装丁を担当した「ジョセフ・ローガン・デザイン」のグラフィックデザイナーであるアナマリア・モリス（Anamaria Morris）が本作のデザインを手がける。シャネルの協力のもと、「ÉDITIONS 7L」と「IMPORTANT FLOWERS」の共同刊行によって制作された。

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Important Flowers / Mack 2025年刊行 テキスト: 英語/日本語
サイズ: 340×280mm ハードカバー 448ページ
ISBN: 9781915743893