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安森信 | Makoto Yasumori


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安森信 赤々舎

2006年、長崎平和宜言の冒頭で、「人間は、いったい何をしているのか」と全世界に発信した当時の長崎市長 伊藤一長。その翌年、氏は選挙期間中に凶弾に倒れた。 本書は、伊藤一長の縁戚に当たる写真家 安森信が、ひとりの政治家を支えていた人々に取材し、暴力が引き起こした出来事と平和への想いを、写真を通して記憶に刻むものである。

いかに受け継ぎ、語り継ぐことができるのか。写真家はその問いに向き合いながら、痕跡、人々の記憶、長崎の街の日常を丁寧に写しとる。 撮影に「よかとよ」と応じる街の人々の姿、その間には、アルバムの写真や当時の新聞の複写も挟まれる。単なる記録ではなく、事件の意味を問い続け、人と街、過去と現在をつなぐまなざしがそこにはある。

暴力が引き起こした出来事の傷痕を記録しながら、平和を想い、これからを見据える本書。 風化と記憶の狭間で、人々がどのように過去と向き合い、未来を紡ごうとしているのか。写真がその静かな営みを浮かび上がらせる。
赤々舎 2024年刊行 テキスト: 日本語/英語
サイズ: 189mm×214mm ハードカバー 96ページ
ISBN: 9784865411942
  • 4,950円(税込)