このモノグラフは、著名なアメリカ人写真家、ゲイリー・ウィノグランドの初期のカラー作品に対する画期的なオマージュである。彼は、率直で生き生きとしたモノクロのストリート写真で最も知られているが、ウィノグランドのポートフォリオには、1950年代初頭から1960年代後半にかけて撮影された45,000枚を超えるカラースライドの印象的なコレクションも含まれている。カラーフィルムとモノクロフィルムの2台のカメラを胸に装着し、商業的な仕事の合間を縫って周囲の状況を記録し続けたウィノグランドは、個性的で次第に大胆になっていく個人的な作品群を発展させ、洗練させていった。

マンハッタンの賑やかな通りから、コニーアイランドのボードウォークの日陰の裏側、アメリカ西部の広大な風景や広々とした道路まで、ウィノグランド・カラーは、過ぎ去りしものと時を超越したものを同時に感じさせ、この国の優しい肖像を披露している。見知らぬ人々を捉えたスナップショットは、比類ない親密さを醸し出し、戦後アメリカの日常を詩的に垣間見せてくれる。アリゾナ州ツーソンにあるセンター・フォー・クリエイティブ・フォトグラフィーのアーカイブから150点を厳選した本書は、ウィノグランドの鮮やかなカラー写真に特化した初の書籍である。

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Twin Palms Publishers 2023年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 305×305mm ハードカバー 150ページ
ISBN: 9781936611188