NY在住のアーティスト、松山智一による初めての総括的な作品集。その特徴的なレイヤードから生み出される繊細なマチエールは作品を間近で目にするほどに際立ち、日本美術に通低する感性を追求する造形姿勢と、グローバルに開放された感覚から生み出される絵画空間は、現在の日本人作家では稀になってしまった、おおらかなストロークで、一見した独自性を鮮やかに放っている。
著者紹介:
松山智一(マツヤマ トモカズ)
1976年飛騨高山生まれ、東京出身、現在NYブルックリンに在住。飛騨高山で生まれ、幼少期をLAで過ごし、, 中学時代に帰国後、上智大学在学中から制作を始める。01年再び渡米し、NYのPratt Institute美術大学院を首席で卒業。これまでに東京、大阪、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロスアンゼルス、ボストン、マイアミ、ドバイ、香港、等のギャラリー、美術館、大学施設等にて個展・展覧会を多数開催、NYパブリックアート、アジアンアメリカンセンターでのレクチャー、コーポレートコミッションとしてNike北米、アジア両地域にてキャンペーン・アーティストとしてのコラボレーションなど、その活動は多岐に及ぶ。2007年に全米で初の画集をリリースされ、主な美術館MoMA, New Musuemなどにて取り扱われている。ユースカルチャー、ファインアートを包括し俯瞰的に捉えた現代美術の新しい系譜とされる一連のアーティストの一人である。
>Tomokazu Matsuyama
>PANORAMA
PANORAMA(GRANDBASE inc.) 2009年刊行 テキスト日本語/英語
サイズ縦303×横218mm ソフトカバー(スリップケース入り)104ページ