バルセロナのマフレ財団（Fundación MAPFRE）で開催されたキャリー・メイ・ウィームズのキャリア半ばの回顧展のカタログ。初期の『家族の写真と物語』（1978-84）から、代表的な『キッチン・テーブル・シリーズ』（1990）、そしてごく最近の『座る、あるいは立って話す』（2021）まで、ウィームズの重要なシリーズすべての作品を紹介する本書は、ジャンルを超えたウィームズの作品の最も包括的なサーベイであり、黒人の歴史に敬意を表する書籍の祭典の幕開けにふさわしい。ウィームズは「語られることのない物語とその主人公を忘却の彼方から公共圏に救い出し、それらの物語とその代理人を疎外したり沈黙させたりした権力を根底から覆そうとする衝動に常に駆られてきた」とエルヴィラ・ディンガニ・オセは書いている。トニ・モリソンのように、ウィームズは自分自身や他の人たちに、自分たちの物語を所有することを奨励し、特に自分自身のような対象（女性、労働者階級、黒人）に代わって、またそのために、芸術家が望んだであろう尊敬と厳密さをもって、十分に語られることのなかった人生の記録を明確にし、再想像することを奨励している。

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D.A.P./FUNDACIÓN MAPFRE 2023年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 305×241mm ハードカバー 288ページ
ISBN: 9781636810751