日本を代表する建築家である安藤忠雄の作品を、物理的な世界と精神的な世界の両方を横断する、極めて独創的かつ個人的な探求の書です。 2012年、フィリップ・セクリエルは安藤忠雄の代表作である「光の教会」を訪れ、すぐにこの建築家の建築をさらに研究するために世界中を旅することを決意しました。9年の歳月をかけ、130棟の建築物を撮影した結果、このユニークな安藤作品集が誕生したのです。建築物の周りを歩き、適切なフレーミングを見つけることで、セクリエルは安藤の天才的な配置と構図を理解することができたのです。年代順に緩やかに整理された各建築物は、多数のモノクロ写真で表現され、ページ上にモザイクのように配置されています。その断片的な光景は、安藤自身の構造・幾何学の論理の哲学と呼応しています。東京や神戸の駅舎からテキサス州フォートワースやフランスのプロヴァンスの美術館、メキシコの海岸にある芸術家の隠れ家から英国マンチェスターのピカデリーガーデン、イタリア・ミラノの劇場からニューヨークの高級レストランまで、地理的だけでなくテーマ的にも安藤の作品の幅を広げる「アトラス」です。安藤が手がけた宗教建築の数々は、光と影を駆使して精神的な深みと永遠性を呼び起こすセクリエの写真が見事に表現されており、短いテキストはそれぞれの建築物について簡潔な考察を述べている。また、付録として、安藤建築の地理的な多様性と幅の広さを紹介しています。

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Prestel 2021年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 285mm×210mm ハードカバー 296ージ
ISBN: 9783791387970