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Rachidi Bissiriou


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Rachidi Bissiriou Stanley/Barker

西アフリカの写真家ラシディ・ビシリウは、1968年に故郷のベナン共和国ケトゥー市に写真館「スタジオ・プレジール」を設立し、2004年の閉鎖まで運営しました。ベナンは8年前の1960年にフランスの支配からの独立を宣言したばかりで、ビシルーはまだ18歳でした。ヤシカの二眼カメラを手にしたビシルーは、その後30年間、現地の人々を6x6cmの標準サイズのモノクロ写真で撮影し続け、この激動の時代を記録ました。

この時代の伝統的なポートレートは、被写体が無表情で堅苦しいものでしたが、ビシリオーの写真はシンプルで、まったく現代的な新鮮さを備えているのが特徴的です。グランドブブ、ヘッドラップ、アンカラアグバダといった西アフリカの伝統的な服装から、当時の若者文化の爆発的な広がりを感じさせるモダンなスタイルまで、ビシルーは無地の背景や彼らが住む街で撮影し、それぞれの服装でポーズをとっています。胸元までボタンを開けたシャツにフレアパンツを合わせた男性2人の姿や、サングラスをかけ、ハンドバッグを持って堂々とポーズをとる女性3人の姿は、独立後の活気をはっきりと示しています。ビシリウは、被写体と心を通わせ、被写体が本来持っている自己表現力を輝かせるのが得意だっでした。彼のカメラはしばしば、被写体の静かな安息の瞬間をとらえ、時に毅然と、時に瞑想的に、そして時に楽観的に写し出します。

ビシリウにとって写真家になろうと思ったのは、彼自身の言葉を借りれば「写真家であれば、どこにでも、どこにでも行ける自由があるから」でした。30年近くにわたる彼の写真活動の中心は、故郷の住民や家族でしたが、その写真は、画期的な変革の瞬間にある西アフリカの社会を瞬時に鮮やかに描き出した、トランスポーターとも言えるでしょう。
Stanley/Barker 2022刊行 テキスト: 英語
サイズ: 210mm×200mm ソフトカバー 80ページ
ISBN: 9781913288464
  • 6,050円(税込)