＜イメージ達~images＞は、今まで作家が見せてきた写真とは異なり、人物が排除された作業で構成され、人ではなく人を取り巻くものを眺める作家の内面の正直な視線をより近くで見ることができます。この写真集には他地で育った作家の幼い頃の視線が溶け込んでおり、成長を通じて経験した他人の死がこもっています。

何らかの地点への回帰を思い出させることもあります。 そして、これらの経験はさらに、作家だけではなく、人々と共に共感するための作業となりました。どこか、誰かから離れてきたり、誰かが自分から離れていくことは、私たち皆が経験しています。

ある人は落ちる滝を見ながら言葉にできない空しさを感じます。私たちがそういう感情を感じる理由やきっかけは特に決まっていません。それほど悲しい感情は寂しさと同じくらい皆の中に存在します。その心は、我々の人生を動かしながらも、またいつの間にか根こそぎ奪ったり、また突然明日を生きる力を与えたりします。その心にまともに向き合った時、むなしさの他にも、もう一つの感情ができることに気づきました。

この本を読む人たちが自分から離れていったものと自分が離れて来た所に向き合ってほしいと願っています。

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Self-publishing 2022年刊行 テキスト: 日本語/英語
サイズ: 縦257mm×横182mm ハードカバー 80ページ
ISBN: 9791197804205