ニューヨークの1980年代は、犯罪の多発とエイズ問題、一方では経済が好調で、そこで利益を得た人たちが退廃的な生活を送るという、両義的な時代であった。芸術家や文化人たちは、この対照的な都市に魅了された。彼らは政治やジェントリフィケーションといった問題に批判的に取り組み、同時に快楽主義的なライフスタイルを享受した。イーストビレッジの空き地を芸術的に再利用することで有名になった写真家のトム・ウォーレンは、その時代の最も重要な証人の一人。ニューヨークのアートシーンで重要な役割を果たし、ニューヨークの人々や生活を写したポートレートで、彼はこの時代の記憶とドキュメントを作り上げました。本書は、この時代の彼の写真を展示し、過ぎ去った10年間を蘇らせるものです。

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Hatje Cantz 2021年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 縦310mm×横265mm ハードカバー 320ページ
ISBN: 9783775751810