"When the Music's over."

音楽ほどダイレクトに存在し、作用する芸術はありません。レコードも良いですが、偉大な音楽家のライブを体験することとは、まったく違うものです。気候、その時の気分、アーティストの生活環境など、すべてがパフォーマンスの一部となり、たとえ以前に何度も演奏された曲であってもその都度、違った感動を与えます。また、まれにですが、観客がパフォーマンスの一部になるという現象が起こることもあります。アーティストとリスナーは、歌われた言葉や演奏された音符を超えた意味と理解を生み出すことができるつながりを築きます。

ジェノバ近郊の小さなアンダーグラウンド・クラブ、BTOMICでは、そんなことが何度もあったに違いありません。そうでなければ、2011年から2015年まで友人たちと一緒にこのクラブを主催し、ジュリア・ケント、メアリー・オーチャー、リディア・ランチ、ユージン・チャドボーン、タヴ・ファルコなどのミュージシャンをステージに上げたヤコポ・ベナッシは、この写真を撮ることができなかったでしょう。彼のモノクロ写真は、若い人も年配の人も、男性も女性も、レザーパンツやショートパンツ、スーツ、バービーシャツや花柄のドレスを着たリスナーを撮影しています。彼らは皆、聴き、感じています。

音楽が終わったら？

BTOMICでは、照明が消されても、音楽は続いています。

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Peperoni Books 2017年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 縦300×横240mm ハードカバー 136ページ
ISBN: 9783941249134