稲垣元則、初の作品集「elephant」。
稲垣は90年代初頭よりB4サイズのコピー用紙にドローイングをすることを継続的に続け、その数は現在で1万点以上に及びます。現象や心象を描くのではなく、まだ見ぬ何かを捉えようとする稲垣のドローイングは、制作の時間軸を超えて相互に影響し合い、その全体で一つの作品と言えるかもしれません。
稲垣元則にとって初の出版となる今回の作品集では、彼の制作の根幹にあるドローイング作品より制作年代によらず100点をセレクト。写真作品10点と合わせ計236ページのボリュームとなっています。
寄稿文は長く稲垣作品を見続けてこられた加須屋明子氏(京都市立芸術大学教授)に依頼。一見では捉えがたい稲垣作品の本質を丁寧に紐解きます。
>稲垣元則
>Nomart Editions
Nomart Editions 2018年刊行
テキスト: 日本語/英語 サイズ: 縦237×横182mm ソフトカバー 236ページ
