水谷幹治の前作は蒼穹舎より「indigo」として出版された、その中の詳細の鮮明さと強いコントラストを併せ持った写真は独特の雰囲気を持っていた。前作から受ける全体的な印象としてはすごく暗いものだったが、今作においてその暗さはより顕著になっている。多くの写真は日本のよく知られた場所で撮られているがそこに写されたのは場の美しさでも、整然さでも豊かさでもない。水谷写真は、今なお存在する日本の醜さと混沌を露呈させている。
>水谷幹治
>Zen Foto Gallery
Zen Foto Gallery 2013年刊行
サイズ縦217×横288mm ハードカバー 60ページ
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