“手負いの熊”は、長野県の野沢温泉村で毎年1月13〜15日に行われている道祖神祭りのクライマックス「火付け」を撮影したもの。 村の男衆が祭りのために建てられた社殿に火を付けにいくのだが、それを火から守る役目を負うのが厄年の25歳の男。 彼らは、男衆が松明を持って襲いかかってくるのを、ただただ身を挺して守り抜かなければならない。 その非常に激しい攻防に写真家自らも身を投じ捉えた写真には、人間の真の顔と姿、そしてエネルギーが記録されている。

---

トーテムポールフォトギャラリー 2016年刊行　テキスト: 日本語/英語
サイズ 縦300×横257mm　ソフトカバー　30ページ サイン入り