キャロリン・ドレイクによる、アメリカ文化における男らしさの神話との関係を探求する新しい写真シリーズ『Men Untitled』。ミシシッピ州の田舎町に住む女性たちのコミュニティを描いた破壊的な作品『Knit Club』（2012-2020年）に続き、ドレイクは『Men Untitled』に視線を移す。前作とは対照的に、彼女の被写体はその地理から根こそぎ切り離されている。ほとんどすべての場所の痕跡を消し去り、ドレイクはカメラの前にいる男性の身体を直接見るように観客を誘う。

本書に登場する被写体は、ヌード、または半裸で、ぎこちないポーズで固まっており、胴体がねじれたり曲がったり、後ろ向きになったり、家具を身につけたり、逆さまに吊るされたりもしている。しかし、彼らはまた、アーティストとくつろいでいるようにも見える。男性器の解剖模型がベルベットの椅子に腰掛け、焦げた釘の板が直立し、恐ろしい蛇が空の窓枠に巻き付いている。表面上は遊び心に溢れているが、作品の根底にある平明さは、作品の動機となった一連の個人的体験を語るドレイクのエピローグで前面に押し出されている。

表紙には、エンボス加工された白い顔がずらりと並び、一冊一冊に作家のサインが入っている。

---

TBW Books 2023年刊行 テキスト: 英語/フランス語
サイズ: 300×230mm ソフトカバー 118ページ
ISBN: 9781942953609