hamaji junichi(濱地潤一): chamber music composition series-parallel

この作品は2006年から2008年の室内楽作曲作品を時系列にまとめています。
Processing op.はもととなる旋律の指定と、各セクションの音形の指定をスコア化し、ハンド・オペレーションでピアニストに指示、リアルタイムでlive electronicsの挿入とdub処理を行っています。一音のなかに内包される世界が俯瞰される世界にどう作用し、機能するか。一音の時間が全体の時間にどう作用し、機能するかへの問いでもあります。
Staticsはprocessing op.と同様の手法で作曲されたピアノ曲にサックスのfree improvisationの技法、語法を大胆に引用し、生身の人間がcut up、サンプリングの機能を作曲作品上に配置して曲は進行します。音そのものの推進力と同様にある強度を備えた語法がもたらす推進力と、コラージュの意味、引用の意味性、技法が回収へと向かう認識はこのころから強烈に意識されはじめました。
2 fingers for guitarと、2 fingers for soprano saxophoneは同じ譜面をもとに(僅かに差異はあります)した連作です。BPMの違い、楽器の固有性の表出は聴取にどう作用するか。音の構造と組織にフォーカスした作品です。
Multilayered music for soprano saxophoneはサックスのサーキュラー・ブリージング・マルチフォニックスによる作品です。もととなる音形のスコア化と、循環呼吸、口腔内で任意に変化させる倍音の操作による作品です。Saxophone soloのための作品です。
これらの作品が現在進行中の福島諭氏との「サックスとコンピューターのための室内楽」共同作曲シリーズに繋がってゆきます。
  • 1,028円(税込)